自宅や職場が物で溢れて整理がつかない!
ってことありますよね。
そこで物を捨てるということをコンサルタントにされてる外国の方の本を読んでみました。
「心の中がグチャグチャで捨てられないあなたへ」 ブルックス・パーマー著 弓場隆訳

この本を読めば、単に物が整理されてすっきりされるだけではありません。
そうなるにいたった本質的な原因に向き合うことが大事なのです。
私も部屋の中がCDや本でいっぱいです。
しかも10年以上触ってもいないものばかり。
この本は著者の物(ガラクタ)を処分する依頼の体験談をもとにいくつもの事例が書かれています。
様々な人間模様があってとても興味深いです。
この本の大事なポイントは3つです。
・ガラクタに対する過去の感情にしがみついている
・内側のガラクタこそ重要である
・理想への執着こそがガラクタとなる
過去の失敗や失恋など、心にネガティブな想い出となる場合があります。
その時は辛かったですが、時が経つとだんだん美化されていくのです。
そうなると過去に「しがみつく」力が強くなり、それで物がどんどん溜まっていきます。
つまり、過去にフォーカスするのではなく、今のあなたにとってそれは価値があるのか?
良い影響を与えてくれるのか?
そう問いかけることで手放すことが出来るようになります。
不思議と手放すことで、仕事も私生活も順調になるのです。
物に溢れててそれらを処分すればよいのでしょう?
そう思われるのも当然ですが、所有者本人が決断してやらないと意味ありません。
他人が強制的に処分しても、またガラクタは溜まっていきます。
何故か? それは原因はその人の内面にあるからです。
ここではよく、両親との関係が影響してきます。
旦那や奥さんに怖かった両親を投影しているなどです。
そこで、その投影しているフィルターを外してやることが物を捨てるコンサルタントの本当の任務だそうです。
また、他人への承認欲求が強いと理想も高くなりガラクタが増えます。
色んなセミナーやフィットネスやサークルに参加したり。
高価なテキストや投資をしたり。
これらは全てその人が周りに良く思われたいという感情から起こっています。
しかしそれは本当にそう思っている感情なのでしょうか?
大抵の場合は感情を隠すためにガラクタを利用している場合が多いのです。
私もギターが弾けて格好いいと思われたくて始めました。
ところが実際は全く見向きもされず、嫌われてばかりでした。
そこでもっと自分を見つめると、上手で格好いいと思われたいのではなかったです。
下手だと思われたくないために、必死に練習「したふり」をしただけでした。
でも上手くいかないから、どんどん楽器を買ったり楽譜やDVDを買ったり。
そうしてガラクタは部屋にも心の中にも一気に増えていきました。
現在は半分以上を捨てて軽くなってきました。
というわけで、人生が上手くいかない。
歯車が合わない。
何か周りとかみ合わない。
そんな状況を変えたい人にはとても参考になる本だと思いました。

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